こんにちは！
アスレティックトレーナーズルーム BASE代表の
須川 雄介（すかわ ゆうすけ）です。
このブログでは、スポーツ現場で
アスリートのコンディション作りをサポートする専門家
”アスレティックトレーナー”が、
アスリートや運動愛好家、また
そのご家族や指導者の方々に役立つ情報を
発信していきます！
第53回も
スポーツ現場でも度々問題になる
アスリートへのタバコの悪影響
について
スポーツ現場でもよく問題になる
喫煙ですが…
前回から
アスリートに関わるタバコの悪影響
について解説しています
プロスポーツやトップアスリートでも
意外と問題になるタバコ
アマチュアスポーツでも、
練習や試合の合間に
グラウンドの隅や建物の裏で吸っていたり
ひどい場合だと
選手や子供たちの目の前で
平然とタバコをふかしている
指導者や保護者を見ることさえあります
一般的に言われるような
健康への悪影響はもちろん、
アスリートのコンディションや
パフォーマンスに対しても
重大な悪影響があります
さらにその悪影響は
タバコを吸う本人だけでなく
家族や周りのチームメイトなどにも…
これから大人は年末年始のお酒の席などで
タバコがより身近になる時期ですが、
もう一度どうすべきか考えてみましょう！
悪影響が大きいのは
吸っている本人よりも周り
タバコの有害物質は
自分で吸って入る煙（主流煙）より
周りの人が吸い込む煙（副流煙）や
服や体に付着した煙（吸着煙）の方に
多く含まれます
そのため吸っている本人はもちろんのこと、
自分では吸っていないはずの
周りの人の方がより大きな
健康被害を受けてしまいます
自分の身体のことだから
別にいいでしょ
といって吸っているあなたのタバコが
自分の家族やチームメイト、
指導している子供たちの
ケガや不調を招き
成長を妨げているのです
アスリートのコンディションに対するタバコの悪影響
ここからは具体的に、
特に身体のコンディションに関して
タバコがどのように悪影響を与えるのかを
解説していきます
①病気にかかりやすくなる
たばこの有害物質によって
細菌やウイルスを追い出す
免疫機能が下がる
疲労回復や免疫機能を助ける
ビタミンCが壊される
ことなどにより
風邪やインフルエンザなど
病気にかかりやすくなる
また
肺の組織が壊されて
肺炎や肺がんに
なりやすくなる
②ケガの回復が遅くなる
人間の身体がケガから回復するまでには
傷ついた場所に
酸素や栄養が届く
⇩
それを材料に
新しい血管や細胞が作られる
という流れが必要ですが、
タバコによって
肺の組織や機能が壊されて
酸素がうまく運べなくなる
タバコで壊された組織の回復にも使われてしまって
ケガの部分を治すための
栄養や酸素が足りなくなる
炎症が長引きやすくなる
状態になり
ケガの治りを邪魔してしまいます
③身体の成長を邪魔する
ケガの回復と同様に
タバコで壊れた組織の回復にも使われて
身体や筋肉を成長させるための
栄養や酸素が足りなくなる
そのため
いくら練習やトレーニングを頑張っても
成長のための材料が足りず
身体や筋肉が
大きくなりづらくなります
④食欲がなくなる
「それじゃあ足りない分も
栄養補給すればいいじゃないか！」
と思うかもしれませんがそうもいきません
タバコを止めたら
ご飯が美味しくて太った！
なんて話もよく聞きますが、
タバコの有害物質には
味や匂いを感じにくくする
食欲を抑える
空腹を感じにくくする
作用があるため、
ケガの回復や
身体のコンディション作り・成長に必要な
栄養補給がしづらくなってしまう
まとめ
こちらの記事でも解説しているように、
普段から激しい練習やトレーニングを
頑張っているアスリートは
普通の人よりケガや病気のリスクが高い
状態にあります
そのため人一倍ケガ予防やコンディション管理に気をつけなければならないわけですが、
タバコはその努力を
全て無駄にする・邪魔してしまう
ことになります
そのためあえて厳しい言葉でお伝えしますが、
自分でタバコを吸っているアスリートは
もちろんのこと、
なんて言いながら
タバコをプカプカしている
指導者や保護者は
本気でスポーツを頑張る
選手や子供たちにとって
迷惑でしかありません
この状態で
いくらプロがやっているような
特別なトレーニングや
身体のケアをしたところで
意味がありません
日頃の「当たり前」の過ごし方や
周りの環境をキチンと考えましょう
