こんにちは!
アスレティックトレーナーズルーム BASE代表の
須川 雄介(すかわ ゆうすけ)です。
このブログでは、スポーツ現場で
サポートする専門家
”アスレティックトレーナー”が、
アスリートや運動愛好家、また
そのご家族や指導者の方々に役立つ情報を
発信していきます!
第29回は、
冬の練習やトレーニングで起こりやすい足の疲労骨折への対策
について
これからの冬の寒い時期、
試合や大会がひと段落した競技では
などの
身体作り 体力作り
の割合が増えている人も多いと思います
シーズン中は試合や他の練習との兼ね合いで
トレーニングに時間を割けない場合も多く、
次のシーズンで
より良いパフォーマンスを
発揮するためには非常に大事な期間です
一方で、
・トレーニングの負荷が急激に増える
・動作やトレーニングの繰り返しで
同じ部位に負荷が掛かる
ことで
ケガや不調が増える時期でもあります
この時期にケガをしてしまうと
リハビリや治療に時間を取られて
十分なトレーニングが積めない
↓
身体・体力作りが間に合わない
↓
シーズンが始まっても思うように
パフォーマンスが上がらない・
発揮できない
ということにもなりかねません
そこで今回は、冬のトレーニング期に良く起こる
足の疲労骨折について
詳しく解説していきます!
足の疲労骨折ってどんなケガ?
このケガの厄介なところは
すねの疲労骨折と同じように
運動の時はすごく痛いが
終わってしばらくすると
痛みが減る・無くなる
痛いなりに動けてしまう
という点です
私も高校時代に経験があります
(しかも高2の夏の大会直前という
最悪のタイミング…)
この時はテーピングでガッチガチに固め、
練習や試合後には知り合いの酸素カプセルに
入らせてもらったりなどして
無理やり試合に出ましたが、
これは大事な大会が近かったからの緊急措置で
基本的には
キチンと安静にする
期間を作らないと治らない
他の部分のケガや不調に繋がってしまう
ため注意が必要です
足の疲労骨折対策のセルフケア
セルフケアのポイントは
・足の指がしっかり動かせること
・足の裏を柔らかくしておくこと
・足首を大きく動かせること
・土踏まずや足のカーブを
しっかり作れるようにしておくこと
そのためには
などがおススメです!
また
足への負担に
耐えられるようになるために
・足首周りの筋力
・膝や股関節の使い方
・ランニングやジャンプのフォーム
・足や運動に合った靴
なども整えておく必要があります
ただしこれらの課題や取り組み方は
人によって異なるので、
キチンと専門家にチェック・
アドバイスしてもらいましょう!
なってしまったらどうする?
まず疑わしい症状が出たら
必ず整形外科で診察を受けましょう
MRIで確認するのが一番確実なようです
レントゲンでも確認は出来ますが、
骨折した直後や
折れている場所によっては
うまく見つからない場合もあります
整形外科で「骨には異状ない」
と言われたのに
いつまで経っても
症状が変わらない…
という場合は、
隠れたケガや骨折が無いか
もう一度整形外科で
確認してもらうようにしましょう
整形外科で診断が出たら、
骨がキチンとくっつくまで
練習やトレーニングを休んで
安静にする
のが基本になります
ただし場所によっては
安静にしても骨がくっつかない
可能性があるので、その場合は
手術になる場合もあります
また
折れている骨によって
どれぐらいでくっつくか変わる
というのも厄介なところですが、
短くても1か月以上
かかる場合が多いので、
足の負担の原因になる
身体の使い方や筋力、柔軟性を改善する
リハビリをしながら
徐々に運動量や負荷を増やしていく
という流れを経て
練習や試合に完全に戻れるまでには
2~3か月かかる
と考えておかなければなりません
まとめ
疲労骨折はケガの中では
そう多いものではありませんが、
なってしまうと練習やトレーニングに戻るまで非常に時間と手間が掛かる
厄介なケガです
・普段から負担を減らす
セルフケア、補強トレーニングに取り組む
・靴や運動する場所の
コンディションにも気を使う
(靴はすり減っていないか?
アスファルトなど硬い所で
ずっとやらない など)
・強い痛み、長引く痛みは
運動出来るかどうかに関わらず
様子を見ないで出来るだけ早く
整形外科やトレーナーに相談する
ように心がけましょう