勘違いされがちな熱中症の応急処置①                  ~病院に連れていくべきか?救急車を呼ぶべきか?~

こんにちは!
アスレティックトレーナーズルーム BASE代表の
須川 雄介(すかわ ゆうすけ)です。

このブログでは、スポーツ現場で
アスリートのコンディション作りをサポートする専門家
”アスレティックトレーナー”が、
アスリートや運動愛好家、また
そのご家族や指導者の方々に役立つ情報を
発信していきます!

第46回からは
正しい熱中症の応急処置
について

目次

命に関わる”熱中症”

これから気温が上がってくる時期に
さらに増えてくる熱中症

きちんと予防や応急処置の準備は
出来ていますか?

ニュースなどで話題になるわりに
甘く考えられがちですが、

命に関わる・重い後遺症が残る
可能性がある非常に危険な状態です

このように1分1秒を争う緊急事態ですが、

正しい応急処置や判断基準を
知らない・勘違いしている

必要な準備が出来ていない

ケースが非常に多いです

実際に危険な状況になってから
後悔しても手遅れです!

そこでアスリートのコンディション作りを
サポートする専門家

アスレティックトレーナーが、
正しい熱中症の応急処置について
解説します!

今回は

病院に連れていくべきか?
救急車を呼ぶべきか?
しばらく様子を見ていいのか?

判断基準について

一刻も早く救急車を呼ぶべき場合

まず最優先で確認しなければならない
のが

意識があるか?
水分補給が出来るか?

この時点で

呼びかけや
周りからの刺激に
反応しない

水を飲みたがらない、
飲んでも気持ち悪くなる・
吐き出してしまう

場合は
本人の訴えや
他の症状の重さにかかわらず

一刻も早く救急車を呼ぶ
必要があります

救急車が到着するまでの間は
体温を下げる応急処置を素早く行う
必要がありますが、
詳しくは次回解説します

症状別の判断基準

上記のような
明らかに危険な症状ならともかく、
それ以外だと

この症状は
どう考えればいいんだ?

というのは皆さん悩むところだと思います

そこで症状ごとに
重症度取るべき対応
についてまとめていきます

重度の症状

先ほど出た意識が無い以外にも
これらの状態がある場合は

体温を下げる応急処置をして

一刻も早く救急車を呼ぶ
必要があります

中等度の症状

これは先ほどまでの症状と比べると
比較的軽い症状ではありますが、それでも
病院での専門的な処置が必要な状態
です

涼しい場所で休ませて
水分補給しながら
体温を下げる応急処置
ある程度症状が落ち着いて
動かせるようになったら
内科に連れて行って
処置してもらう

これらの熱中症の症状が出たら、
時間が経って症状が落ち着いても
必ず病院には

連れていきましょう!

またどんなに元気そうでも
その日は練習や試合に
戻ってはいけません!
時間が経ってから急に症状が
悪化してくる場合があります

また最初の方で説明したように、
これらの症状でも
水分補給が出来ない場合
すぐ救急車を呼ばなければなりません

軽度の症状

これらは夏場でもよく見かける症状なので
簡単に考えて放置されがちですが、
身体にはかなり深刻なダメージが
起こっています

基本的な対応としては
水分補給
体温を下げる応急処置をして
体調が落ち着くかどうか
涼しい場所で様子を見る

これらの熱中症の症状が出たら、
どんなに元気そうでも
その日は練習や試合に
戻ってはいけません!
時間が経ってから急に症状が
悪化してくる場合があります


また症状が軽くても
いつまで経っても良くならない
場合は
内科に連れて行って
専門的な処置をしてもらう

必要があります

中等度の症状の時と同様に、
水分補給が出来ない場合
すぐ救急車を呼ばなければなりません

まとめ

この状況判断でまず大事なのは
本人の「大丈夫!」という訴えを
鵜呑みにしないこと

その時点では大丈夫そうな感じでも
無理してプレーを続けたり
時間が経った後に
急激に症状が悪化してくる

恐れがあります

迷ったら重い症状であることを想定して
病院に連れていく救急車を呼ぶことを考えましょう

次回は今回の解説の中でも出てきた、
体温を下げる応急処置について
解説していきます!

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この記事を書いた人

岩手県出身/
「トップアスリートの当たり前」を「みんなの当たり前」に
スポーツ科学を基に、ケガ予防・コンディション作りのための知識からエクササイズまで発信します❗

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