こんにちは!
アスレティックトレーナーズルーム BASE代表の
須川 雄介(すかわ ゆうすけ)です。
このブログでは、スポーツ現場で
サポートする専門家
”アスレティックトレーナー”が、
アスリートや運動愛好家、また
そのご家族や指導者の方々に役立つ情報を
発信していきます!
第28回は、
冬の練習やトレーニングで起こりやすいすねの疲労骨折への対策
について
これからの冬の寒い時期、
試合や大会がひと段落した競技では
などの
身体作り 体力作り
の割合が増えている人も多いと思います
シーズン中は試合や他の練習との兼ね合いで
トレーニングに時間を割けない場合も多く、
次のシーズンで
より良いパフォーマンスを
発揮するためには非常に大事な期間です
一方で、
・トレーニングの負荷が急激に増える
・動作やトレーニングの繰り返しで
同じ部位に負荷が掛かる
ことで
ケガや不調が増える時期でもあります
この時期にケガをしてしまうと
リハビリや治療に時間を取られて
十分なトレーニングが積めない
↓
身体・体力作りが間に合わない
↓
シーズンが始まっても思うように
パフォーマンスが上がらない・
発揮できない
ということにもなりかねません
そこで今回は、冬のトレーニング期に良く起こる
すねの疲労骨折について
詳しく解説していきます!
すねの疲労骨折ってどんなケガ?
いわゆる骨にヒビが入った状態です
前回ご紹介したシンスプリントと
起こる場所や原因は似ていますが、
シンスプリントが
場所の
はっきりしない
ぼんやりした痛み
であるのに対し、
すねの疲労骨折は
痛みの場所が
ピンポイントではっきりしている
という特徴があります
※もちろんこれだけで
断定できるわけではありません!
必ず整形外科できちんと診察を受けて
判断しましょう
また完全に骨が折れている時とは違い、
運動の時はすごく痛いが
終わってしばらくすると
痛みが減る・無くなる
という場合も多いので、
症状を軽く判断してしまわないように
注意が必要です
すねの疲労骨折対策のセルフケア
セルフケアのポイントは
基本的にはシンスプリントと同様に
・足の指がしっかり動かせること
・足の裏を柔らかくしておくこと
・足首を大きく動かせること
・すねの筋肉を柔らかくしておくこと
そのためには
などがおススメです!
また
シンスプリントが起こるような負担に
耐えられるようになるために
・足首周りの筋力
・膝や股関節の使い方
・ランニングやジャンプのフォーム
なども整えておく必要があります
ただしこれらの課題や取り組み方は
人によって異なるので、
キチンと専門家にチェック・
アドバイスしてもらいましょう!
なってしまったらどうする?
まず疑わしい症状が出たら
必ず整形外科で診察を受けましょう
ただし、
一度整形外科で「骨には異状ない」
と言われたのに
いつまで経っても
症状が変わらない…
という場合は注意が必要です
これはすねの疲労骨折に限った
話ではありませんが…
骨折の直後は周りの炎症に隠れて
レントゲンなどに上手く映らない
場合があるからです
そういった場合は、
隠れたケガや骨折が無いか
もう一度整形外科で
確認してもらうようにしましょう
整形外科で診断が出たら、
基本的な方針はシンスプリントと同じく
痛みが出ている間は基本的に
足に負担の掛かるような運動を休む
↓
痛みが落ち着いて医師からもOKが出たら
足の負担の原因になる
身体の使い方や筋力、柔軟性を改善する
リハビリをしながら
徐々に運動量や負荷を増やしていく
という流れになります
ただし骨周りの炎症である
シンスプリントと違って
骨折が起こっているので
安静にしなければならない期間
の目安が
約3週間
練習や試合に完全に戻れるまでの期間
の目安が
約6週間と
復帰までに長くかかってしまいます
まとめ
すねの疲労骨折はシンスプリント以上に
きちんと治って練習や試合に復帰するまでに
たくさんの時間と段階を踏む
必要が出てしまいます
また厄介なことに
症状が軽いうちは痛みを我慢すれば
動けなくもないので
無理をしてしまってケガを悪化させる人が
非常に多い印象です
・普段から負担を減らす
セルフケア、補強トレーニングに取り組む
・強い痛み、長引く痛みは
運動出来るかどうかに関わらず
様子を見ないで出来るだけ早く
整形外科やトレーナーに相談する
ことを心がけましょう