「アスレティックトレーナーズルーム BASE」代表の須川 雄介(すかわ ゆうすけ)です。
このブログでは、スポーツ現場で選手のコンディションを総合的にサポートする”アスレティックトレーナー”が、アスリートや運動愛好家、またそのご家族や指導者の方々に役立つ情報を発信していきます!
第2回の今回は、このブログや治療院の名前に入っている
”アスレティックトレーナー” とはどんな仕事?
についてご紹介します!
「スポーツトレーナー」と一口に言っても…
皆さんにはアスレティックトレーナーより「スポーツトレーナー」という言葉の方が馴染みがあるのではないでしょうか?確かに私も簡単に自己紹介をする時には伝わりづらいのでスポーツトレーナーと名乗ることもあります。
では「スポーツトレーナー」と聞いてどんな仕事のイメージを持っていますか?
など人によって様々だと思います。そのどれも間違っているわけではなく「スポーツトレーナー」なのですが、
厳密にはその仕事内容や専門分野によって呼び名が変わります。
アスリートをサポートするスタッフの役割分担
競技の種類やカテゴリにもよりますが、アスリートをサポートする仕事には様々な役割分担があります。
全体を統括する監督(個人種目の場合はコーチ)がいて
・メディカル部門…ケガやコンディションの管理をする
・ストレングス部門…体力や運動能力の強化をする
・技術・戦術部門…競技のスキルや戦術の分析・強化をする という風に大まかに分かれます。
アスレティックトレーナーはこのメディカル部門に含まれ、トレーニングを指導するトレーナーは”ストレングス&コンディショニングコーチ””フィジカルコーチ”等と呼ばれてストレングス部門を担当します。(ちなみにこのストレングス部門の呼び名や仕事内容は競技によってだいぶ変わるようです)
しかしこれらは独立して動くわけでなく、各部門間で協力しながらあるいは同時並行してアスリートをサポートしていきます。
何が違うの?
大まかに分類の違いをお話ししましたが、ここではもう少し詳しくその仕事内容について説明しましょう。
アスレティックトレーナーの役割は一言でいうと
「アスリートがベストパフォーマンスを発揮するためのサポートをする」
専門家です。具体的には、
・ケガの予防
・ケガやトラブルが発生した時の救急処置
・ケガの後少しでも早く復帰するためのリハビリ
・試合や本番に向けてのコンディション調整
・体力やコンディションに関わる数値管理
・選手教育 などが挙げられます。
一方、ストレングス部門のトレーナーの役割は
「アスリートのパフォーマンスを向上させるサポート」です。
そのため仕事としては
・アスリートのパフォーマンスを向上させるためのトレーニングの指導・処方
・身体の特徴を把握してケガ予防のためのトレーニング・エクササイズの指導・処方
・パフォーマンスを向上させる、試合や本番に向けてのトレーニング計画作成 などを行います。
自分はこの2つの違いを説明する時に、いつもグラフを使って説明します。
現時点でのそのアスリートのパフォーマンスを100とすると、
アスレティックトレーナーは
「ケガや不調で0や50になってしまったパフォーマンスを100に戻す」
「安定して100に近いパフォーマンスを発揮させる」
一方ストレングス部門のトレーナーの仕事は「100を150、200にしていくこと」
というイメージになります。
今の自分にはどちらが必要なのかを考える
これまででそれぞれの仕事の特性は掴めたでしょうか?
試合や本番で結果を残すためにはどちらのアプローチも必要不可欠です。そのうえで、
「今の自分(チーム)にはどちらのアプローチが必要なんだろう?」
という事を考える参考になればと思います。
学生スポーツのように予算が限られているチームではメディカル・ストレングスを1人のトレーナーが掛け持ちしている場合もあります。ですが理想は、それぞれの専門家が両方いてくれることです。基本的な部分はお互い学んでいますが、やはり専門として深めている人には敵わない部分が必ず出てきます。
もしあなたが自分やチームのより良いパフォーマンスや試合や本番での結果を追求するなら、こういった専門家の力を借りてみるのはいかがでしょうか?
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